「事故物件」とは、不動産取引や賃貸借契約の対象となる土地や建物、アパート・マンションなどで、何らかの原因で前居住者が死亡した経歴のあるものをいいます。
基本的には入居者が亡くなる場所となった物件のことで、亡くなる原因はさまざまですが、大別すると殺人・自殺・自然死の3種類のでした。
ただし、この3種類を同等に「事故物件」と扱うべきか否か、基準は極めて曖昧です。
例えば、凄惨な殺人事件に巻き込まれて亡くなったとなれば、当面の間は間違いなく事故物件扱いになるでしょう。
かたや家族で暮らしていて、おばあちゃんが急に具合が悪くなって突然死してしまい、すぐに発見された場合、事故物件と認定しないと思います。
「亡くなった部屋=事故物件」ではなく、あくまでも事例ごとに決めるのがスタンダードであり、一般的に抱くマイナス感情と照らし合わせながら、各不動産仲介業者が事故物件と定めるかどうか判断しているようです。
「事故物件」で話題になっているのが大島てるではないでしょうか?
大島てるは事故物件の情報提供ウェブサイトおよびそれを運営する日本の企業です。
大島てるの事故物件公示サイトはどのようなものでしょうか?
信憑性・確認方法・使い方はなどについて調べていきます。
Contents
大島てるとは何者?
「大島てる」が企業名とはどのような事なのでしょうか?
事故物件公示サイトとは、いかなるものでしょうか?
社名や収入源、どうやって事故物件を調べだしているのか?
大島てるを調査してみます。
大島てると株式会社大島てる
大島てるは「株式会社大島てる」の社長で、本名は大島学です。
大島てるは2005年9月に事故物件公示サイト「大島てる」を設立しました。
社名の「大島てる」は祖母の名前から取った様です。
祖母の代から不動産業をしていて、当時は事故物件の情報がほとんどないことから、「ないなら自分で作ろう」と思ったそうです。
もともと祖母が所有していた東京都内のアパートの賃貸不動産の手数料を仲介不動産が5%~10%などを何もせずに取得することで、大島氏が不動産業への不信感から、不動産賃貸業務から始めました。
現在は不動産業はしていないようです。
サイトは法人化して複数のスタッフが運営していて、大島てるはパソコンを使いこなせないため、主に広報活動をしているようでした。
現在は日本全国及び日本国外の一部まで広げていて、 情報は無料公開してます。
収益源としてはサイトの広告収益及び大島てるのメディア出演料金が収入源になっていました。
大島てる物件公示サイトとは?
大島てる物件公示サイトとは、日本全国の事故物件を収集・公開しているユーザー参加型の不動産情報サイトです。
当初は東京23区のみを対象としていましたが徐々にエリアを拡大していき、現在は日本全国のみならず海外の事故物件も対象に取り扱っています。
2011年からは一般ユーザーによる情報の投稿が可能になりました。
事故物件にはGooglemap上に炎のマークが表示され、随時情報が更新されています。
大島てるのユニークなコンセプトから、不動産業界内外で高い知名度を誇り、不動産市場に影響を及ぼすようになりました。
サイトは事故や事件が発生したとされる物件の詳細を地図上に簡単に投稿する事ができます。
情報収集の手法とて、他殺の場合は新聞等のメディアで事件情報を収集をしています。
その他、裁判の傍聴し起訴状の公訴事実により住所等を特定し現地での聴きこみにより裏付けを取るなど行っていました。
また、自殺の場合は調査が難しい事からサイト利用者等や外部からの情報提供により、独自取材を行なっています。
大島てる事故物件公示サイトを検証
ユニークなコンセプトから、不動産業界内外で高い知名度を誇る大島てる。
不動産市場に影響を及ぼすようになった「大島てる事故物件公示サイト」はどのようなものなのでしょうか?
その信憑性・確認方法・使い方などはいかなるものか?
検証していきます。
大島てる事故物件公示サイトの使い方・確認方法
大島てる事故物件公示サイトはアプリではありません。
大島てるでアクセスすれば使えます。
大島てる事故物件公示サイトは使い方はパソコンとスマートフォン・タブレットでは表示の仕方が異なっていました。
パソコンでは大島てるのサイトを開くと地図が表示されるので、地図で自分が調べたい地域を見るだけです。
事故物件はGooglemap上に炎のしるしが付いてるので、調べたい場所を地図上で探してみてください。
炎をクリックすると事故物件のあった場所(住所地番・部屋番号・物件名)、そしてどんな事件があった時期、事件の内容が詳しく記載されています。
スマートフォン・タブレットでは地図の表示がありません。
スマートフォン・タブレットでは大島てる事故物件公示サイトを開き、大島てる物件新着情報の表記があります。
新着情報には日付と場所が表示されているので、取り敢えずどれかをクリックするとその場所の住所などの情報が表記されました。
右にある矢印で表示を消すとその場合のGooglemapが開きます。
上部にハンバーガーボタンと「住所を指定して移動」と表記されているので調べたい場所の住所を入力すると、その場合へ地図が移動します。
その地図内の炎のマークをクリックすると、そこの場所の住所などの情報が表記されました。
ハンバーガーボタンをクリックすると、現在地・東京支社23区・北海道・東北・関東・中部・近畿・中四国・九州の地図が見れます。
また、ハンバーガーボタンから投稿方法が表示されています。
地図上の投稿したい場所でパソコンは右クリック、スマートフォンは長押し、「大島てる物件を投稿」を選択すると、物件投稿フォームが表示されました。
「告知事項あり」は不動産業者の告知があるでしょう。
情報はありますが「告知事項あり」と記載されていない場合もあります。
物件を扱っている不動産事業者に「心理的瑕疵ってありますか?」と質問してみてください。
心理的瑕疵は、物件に起こった事故や事件、特に自殺や他殺などの悲劇が原因で生じるもので、これらの物件は、過去の出来事によって一部の人々にとってネガティブなイメージを持つからです。
知っていれば答えてくれると思います、知らない場合は調べてから回答すると思います。
なぜなら、心理的瑕疵はトラブルになる可能性が高いので、売買・賃貸などの場合に不動産業者自身も調べているでしょう。
そして、契約時の「重要事項説明書」、通称「重説」で説明されます。
事故物件公示サイトの信憑性は?
大島てる物件公示サイトは、一般ユーザーからの情報の正確性をシステムが全てチェックするわけではないため、不正確または誤った情報が流れるリスクも伴うかもしれません。
大島てる事故物件公示サイトは「訂正や削除のリクエストを無視しない」という方針も掲げていました。
削除要請は日常的に受け付けており、受理した要請に対しては一時的に情報を非公開にし、事実確認を行います。
この確認プロセスには、必要に応じてスタッフが現地に足を運ぶこともあるようです。
しかし、削除や訂正のリクエストがない限り、誤情報が放置されるかもしれません。
そのため、ユーザーからの積極的なフィードバックと運営側の迅速な対応が、サイトの信頼性を保つ上で重要なのでしょう。
デマや不正確な情報に対しても対処が行われ、正確かつ公平な情報の提供に努めているようです。
まとめ
大島てる事故物件公示サイトの信憑性・確認方法・使い方調べてみました。
大島てる事故物件公示サイトの使い方は簡単でわかりやすいと思います。
パソコンとスマートフォン・タブレットでは地図表示の仕方が違いますが性能は同じでした。
信憑性についてですが、サイト運営側はきちんとした情報収集を行っているようですが、一般ユーザーからの投稿が完全なものなのかは疑問が持たれます。
最終的にはそこの不動産事業者に「心理的瑕について」確認をされた方が良いかと思います。